「X(Twitter)でスクレイピングするのは違法?」「X(Twitter)でスクレイピングする際の注意点を知りたい!」このような疑問をお持ちではありませんか。ソーシャルメディアとして世界中で利用されているX(Twitter)には、多くのユーザーが日々様々な情報を投稿しています。
特に、マーケティングや研究、データ分析などの目的で、公開されているツイートやユーザー情報を収集したいと考えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、X(Twitter)ではスクレイピングが違法にならないか?という疑問にお答えするべく、利用規約などを参考にしながら詳しく解説します。さらに、X(Twitter)でスクレイピングを行う際の注意点や、誰でもかんたんにスクレイピングができる方法までご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スクレイピングとは
スクレイピングは、ウェブ上の情報を自動で収集する手法です。X(Twitter)のようなソーシャルメディアからユーザーの投稿やプロフィール情報を含むデータを効果的に収集できます。このプロセスでは、手動でのデータコピー作業を自動化し、必要な情報を迅速に抽出し、整理して保存します。
この技術を活用することで、膨大な量のデータを短時間で収集し、マーケティング分析やトレンド調査など、多岐にわたるビジネス用途に利用することが可能です。
ただし、スクレイピングは公にアクセス可能な情報に限定されており、個人的な使用範囲での活用が前提となります。また、X(Twitter)を含む特定のプラットフォームではスクレイピングに対する制限が設けられていることもあり、データ収集を開始する前に各サービスの利用規約の確認が欠かせません。
スクレイピングの基本や仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
参考:ウェブスクレイピングとは?基本や仕組み、活用事例まで解説
スクレイピング自体は違法ではない
スクレイピング自体は違法ではありません。ウェブサイトの情報は一般に公開されており、人間が検索してウェブページから情報を収集する行為と同等とみなされます。例えば、総務省では消費者物価指数(CPI)の調査にウェブスクレイピングを活用しており、政府の調査にも利用されています。
出典:消費者物価指数 (CPI) へのウェブスクレイピングの活用について|総務省
一方、スクレイピングを行う際にはいくつかの注意点があります。例えば、以下に該当する場合は違法とみなされる可能性があるため注意が必要です。
- 著作権で保護されたコンテンツを無断で収集し再配布した場合
- 個人情報を含むデータを無断で収集しプライバシーの侵害につながる場合
- ウェブサイトの利用規約でスクレイピングを禁止しているデータを収集する場合など
特に、注意すべきは3つ目の利用規約です。多くのウェブサイトでは利用規約内にスクレイピングやデータ取得に関する条項を定めているため、スクレイピングを行う前には対象となるウェブサイトの利用規約を確認し、必要に応じて許可を取る必要があります。
また、収集したデータの使用目的が合法的であること、さらにデータを収集する方法がウェブサイトのサーバーに過度の負荷をかけないように配慮することとも、法的な問題を避けるために注意すべき事項です。
X(Twitter)でスクレイピングは禁止?
X(Twitter)では、APIを通じてのスクレイピングは許可されていますが、それ以外の方法でのスクレイピングは明確に禁止されているため注意しましょう。一方、X(Twitter)APIを利用することで、様々なデータ収集が可能になります。ここでは、X(Twitter)の利用規約や、X(Twitter)APIについて詳しく解説します。
X(Twitter)の規約を確認する
X(Twitter)のサービス利用規約には次のような記載があります。
ユーザーはまた、たとえばTwitterサービスの妨害や当社が提供するインターフェースおよび手順以外の方法を使ったTwitterサービスへのアクセスにより、Twitterサービスの不正利用をしないことにも同意するものとします。ユーザーは、本サービスへのアクセスまたはその使用中に、次のいずれも行ってはなりません。
(iii)当社から提供される(かつ該当する利用条件に従う場合にのみ提供される)、当社の現在利用可能な公開インターフェース以外の方法(自動プログラムか否かを問わない)での、本サービスへのアクセスもしくはその探索またはアクセスもしくは探索の試み(ただし、当社との個別契約で特に許可されている場合は除く)(注記: 本サービスへのクローリングまたはスクレイピングを、当社による事前の書面での同意がないまま行うことは明示的に禁止されています)
引用:X サービス利用規約
X(Twitter)APIとは
X(Twitter)APIとは、プログラムを使用してX(Twitter)にアクセスし、ツイートの分析、学習などを行うことができるツールです。このAPIを利用することで、ポスト、ダイレクトメッセージ、リスト、ユーザー情報などにアクセスが可能になります。
APIを利用することで、スクレイピングによるデータ収集も可能です。ただし、APIを利用する場合であっても、X(Twitter)の利用規約やポリシーを遵守し、適切な使用が求められます。
API を活用しなくてもスクレイピングは可能?
X(Twitter)の利用規約では、APIを使用せずにサービスからのスクレイピングを明確に禁じています。この規定により、X(Twitter)はスクレイピングを禁止していると広く認識されています。
一方、技術的な観点から見れば、APIを使用しなくてもスクレイピングは可能です。実際に、Pythonなどのプログラミング言語やスクレイピングツールなどを使用して、X(Twitter)からデータを抽出する方法が存在します。
結論として、APIを使わずともスクレイピングは可能ですが、X(Twitter)の利用規約違反になるリスクを理解し、慎重に行動する必要があります。ここでは、その理由を詳しく見ていきましょう。
X(Twitter)利用規約とスクレイピングの関係
利用規約にはスクレイピングが禁止されていると明記されているため、原則としてX(Twitter)をスクレイピングすることは禁止されています。しかし、利用規約はサービス提供者と利用者間の約束事であり、その違反が直接的な法的罰則につながるわけではありません。
最悪の場合、アカウントの削除などのペナルティが課される可能性がありますが、スクレイピング行為自体が犯罪にあたるわけではないという点が指摘されています。
みなし同意の問題
X(Twitter)は、サービスへのアクセスや利用の際に、利用規約へのみなし同意を採用しています。これは、利用規約に明示的に同意する行為を行わなくても、サービスを利用すること自体が利用規約への同意とみなされるというものです。
しかし、このような同意の形態は、ユーザーにとって不明瞭であり、適切な同意の取得とは言い難い側面があります。実際に、未ログイン状態でX(Twitter)をスクレイピングすれば、余程のことがない限り個人を特定されることはありません。
例えば、短時間で大量のアクセスを避け、個人的な分析目的でのみデータを使用する場合、法律的な問題は生じにくいとされています。ただし、スクレイピングによって得られたデータを外部に公開することは著作権の問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
X(Twitter)のスクレイピングに役立つOctoparseとは
Octoparseは、誰でも簡単にスクレイピングを実行できる、クラウド型ウェブスクレイピングツールです。プログラミングの知識がなくても、直感的な操作だけでスクレイピングを行えるよう設計されています。
Octoparseは、X(Twitter)をはじめ、あらゆるウェブサイトからの情報収集を簡単かつ効率的に行うことができるため、マーケティングリサーチ、データ分析、競合調査など、さまざまなビジネスシーンで活用されています。Octoparseの主な特徴は次のとおりです。
- 直感的な操作性: プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップやクリックのみで簡単にスクレイピングが可能。
- クラウド型サービス: クラウド上でスクレイピングタスクを実行できるため、ローカルのリソースを消費せずに大量のデータ収集が可能。
- 多様なデータ出力オプション: 抽出したデータをCSV、Excel、HTML、データベースなど、さまざまな形式で保存できる。
- 動的なウェブページ対応: AJAXやJavaScriptを用いた動的なウェブページからもデータを抽出できる高度な機能をサポート。
- 無料版と有料版の提供: 基本機能を備えた無料版と、より高度な機能やサポートを提供する有料プランが充実。
- 幅広い用途: マーケティングリサーチ、データ分析、競合調査など、さまざまなビジネスシーンで活用可能。
このようにOctoparseを使用することで、企業や個人はウェブからの情報収集を自動化し、時間とコストを節約しながら、必要なデータを効率的に収集することができます。その結果、業務の効率化によるコスト削減やデータ駆動型の意思決定によるビジネス成長をサポートします。
https://www.octoparse.jp/template/twitter-scraper-by-keywords
https://www.octoparse.jp/template/tweets-comments-scraper-by-search-result-url
以下の記事では、Octoparseを使って、X(Twitter)からデータを自動収集する方法を手順に沿って詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考:無料でTwitter(X)からデータをスクレイピング・取得する方法を解説!
まとめ
この記事では、X(Twitter)からのスクレイピングに関する違法性や注意点、そして実際にスクレイピングを行う方法について詳しく解説しました。スクレイピング自体は違法ではないものの、特定のサイトやプラットフォームからのデータ収集には、そのサイトの利用規約や法律を遵守する必要があります。
ただし、非ログインの状態でスクレイピングを行い、取得したデータも個人の範囲で活用する程度であれば、いきなり法的な罰則を受ける心配はないと考えて良いでしょう。
実際に、Octoparseのようなスクレイピングツールを利用することで、プログラミングの知識がなくても簡単にX(Twitter)からデータを抽出することが可能です。マーケティングリサーチ、競合分析、市場調査など、さまざまなビジネスシーンでのデータ収集に役立ちますので、ぜひ興味のある方は活用してみてください。