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データプロバイダーとは?主要データプロバイダー8選とデータ収集方法を解説!

約7分で読めます

マーケティング戦略の立案、金融分析、競合調査など、さまざまなビジネスシーンにおいてデータ活用が欠かせません。しかし、自社で必要なデータをすべて収集・管理するのは容易ではありません。そこで役立つのが「データプロバイダー」です。

適切なデータプロバイダーを活用することで、企業は信頼性の高い情報を効率的に取得し、より精度の高い分析が可能になります。しかし、数多くのデータプロバイダーが存在するため、どのサービスを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

本記事では、データプロバイダーの役割や選定ポイントを解説するとともに、主要データプロバイダーを8つご紹介します。

データプロバイダの役割とは

データプロバイダーとは、企業や組織が意思決定を行うために必要なデータを収集・整理し、提供するサービスのことです。

近年、ビッグデータの活用が進む中で、正確で信頼性の高いデータの重要性が増しており、データプロバイダーの役割も拡大しています。データプロバイダーの主な役割として、次の3つが挙げられます。

データの収集と整理

データプロバイダーでは、独自のネットワークを活用することで、業界ごとに特化したデータ収集を行います。例えば、金融業界のデータプロバイダーであれば、株価や企業財務情報を提供していますし、マーケティング系のデータプロバイダーであれば、消費者行動データやトレンド分析の情報を提供しています。

データの品質管理と提供

データプロバイダーでは、収集したデータをそのまま提供するのではなく、重複や誤りがないようにデータを整理したうえで提供しています。これにより、ユーザーは正確なデータを活用でき、データドリブンな意思決定を行うことが可能です。

企業のデータ活用を支援

データプロバイダーでは、ユーザーに対して、APIやダッシュボードを提供しており、企業のデータ活用をサポートしています。これにより、企業はリアルタイムに必要なデータを取得することが可能です。

データプロバイダーを選定する際のポイント

データプロバイダーを選定する際は、提供元の知名度や価格だけで判断するのではなく、提供データの品質や配信方法、法規制の遵守状況などを総合的に評価することが重要です。ここでは、選定時に考慮すべき主なポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 提供されるデータの種類とカバー範囲

データプロバイダーによって、提供されるデータの種類や範囲は異なります。例えば、金融系のデータプロバイダーは株価や企業財務データ、マーケティング系のデータプロバイダーは消費者行動データやトレンド分析を提供しています。

したがって、データプロバイダーを選ぶ前に、どんな目的でどのようなデータがあると良いかなど、あらかじめ検討するようにしましょう。

2. データの品質と精度

データの品質は意思決定の質に直結します。いくら高度な分析ができたとしても、元のデータが誤っていれば、分析の意味がなくなってしまいます。

したがって、データプロバイダーを比較する際は、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 更新頻度:リアルタイムで更新されるのか、一定期間ごとの更新なのか
  • データの信頼性:データソースが公的機関や大手企業など信頼できるものであるか
  • 誤差や欠損値の有無:データのクリーンさや統一性が保たれているか

3. データの取得・配信方法

データプロバイダーによって、データの取得方法や配信方法は異なります。自社のシステムに適した形式が提供されているかを確認しましょう。

  • API連携の有無:リアルタイムでデータを取得できるか。
  • エクスポート形式:CSV、JSON、Excelなど、いくつかの形式が用意されているか。
  • クラウド連携の有無:AWS、Azureなど、クラウドストレージとの連携が可能か。

4. コンプライアンス(法規制対応)

データを扱う際には、各国のデータ保護規制(GDPR、CCPAなど)を遵守する必要があります。特に個人情報を含むデータを活用する場合は、法的リスクを回避するために以下の点を確認しましょう。

  • 各国のデータ保護規制に準拠しているか。
  • データは合法的な方法で取得されているか。
  • データの匿名化やマスキング処理がされているか。

5. コストと契約形態

データプロバイダーによって価格体系は異なり、いくつかの料金モデルが存在します。価格だけでなく、データの更新頻度やサポート体制も加味してコストパフォーマンスを判断しましょう。

  • サブスクリプション型:月額・年額継続課金
  • 従量課金制:取得したデータ量に応じた料金
  • 一括購入型:データセットの単発購入

6. 無料トライアル・データサンプルの有無

データプロバイダーの中には、無料トライアルやサンプルデータを提供しているところもあります。実際にデータの品質や使い勝手を確かめたり、サンプルデータを確認した上で判断するようにしましょう。

日本国内の主要データサービスプロバイダー8選

日本国内には、さまざまな分野に特化したデータプロバイダーが存在します。金融、経済、マーケティング、学術研究、公共データなど、それぞれの分野に適したデータサービスを提供する企業や機関を活用することで、より精度の高い分析が可能です。ここでは、日本国内の主要なデータプロバイダー8選をご紹介します。

QUICK Data Factory

引用:QUICK Data Factory

QUICK Data Factory は、日本国内の金融市場データを提供するオルタナティブデータマーケットプレイスです。株式、債券、外国為替などの金融市場に関する深い知見を活かし、投資家向けのデータを提供しています。また、独自のデータ収集だけでなく、他の企業と連携し、多様なデータを取り扱っています。

特徴

  • 多様な金融データを提供:株式、債券、為替市場に関するリアルタイムデータや企業財務情報を提供し、投資判断を支援。
  • AI活用による高度なデータ分析:AIを活用した自然言語処理(NLP)を用い、マーケットニュースや企業の動向を分析。
  • オルタナティブデータの活用:位置情報データ、注目銘柄ランキング、企業の業績予測など、独自のデータセットを提供し、ヘッジファンドや機関投資家の投資判断をサポート。

日経リサーチ

引用:日経リサーチ

日経リサーチ は、日本経済新聞社グループの総合調査会社で、企業向けの市場調査やデータ分析を提供しています。ブランド戦略や顧客満足度調査をはじめ、デジタルマーケティングや海外市場調査にも対応しており、多岐にわたるデータサービスを展開しています。

特徴

  • 幅広い市場調査・データ分析:企業のブランド戦略や顧客満足度調査、コンプライアンス調査など、多様なリサーチを実施。特に、消費者動向や企業の評判分析に強みを持つ。
  • デジタルマーケティングデータの活用:オンライン行動データや購買データを活用し、マーケティング施策の効果測定やターゲティング分析を支援。
  • グローバル市場調査の実績:アジア新興国を中心に50カ国以上で市場調査を実施。海外展開を検討する企業に向けたデータ提供を行う。

S&P Global

引用:S&P Global

S&P Global は、世界的な金融情報サービスを提供する企業で、企業の財務データ、リスク分析、マーケットインテリジェンスを提供しています。特に、投資家や金融機関向けに、クラウドベースのデータフィードやAPIを活用したソリューションを展開しており、高度な分析を可能にするデータセットを提供しています。

特徴

  • 多様なデータ提供形式:クラウド、API、データフィードを活用し、リアルタイムで金融・経済データを取得可能。特に、Capital IQ Proを通じたファンダメンタル分析が強み。
  • 金融市場と企業データの充実:企業の財務データ、格付け、リスク評価に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)関連データも提供し、多角的な市場分析をサポート。
  • 高度な分析ツールとAI活用:Kensho AIを活用したデータ検索機能により、必要な情報を迅速に抽出可能。ビッグデータ解析と組み合わせた高度な市場予測も実施。

東証上場会社情報サービス

引用:東証上場会社情報サービス

東証上場会社情報サービス は、東京証券取引所(東証)に上場している企業の基本情報や適時開示情報を提供する公式データベースです。企業の財務情報やコーポレート・ガバナンスに関する情報が一元化されており、投資家や企業分析を行うユーザーにとって有益なデータ源となっています。

特徴

  • 上場企業の基本情報を網羅:東証に上場するすべての企業の会社概要、業績データ、主要指標を収録。企業の最新情報を効率的に取得可能。
  • 適時開示・ファイリング情報を提供:企業の業績発表や株式関連の重要なニュースをリアルタイムで更新し、投資家の意思決定をサポート。
  • コーポレート・ガバナンス情報を公開:企業の経営体制やリスク管理に関する情報も閲覧でき、ESG投資や長期的な企業評価の参考にできる。

価格.com Data Compass

引用:価格.com Data Compass

価格.com Data Compass は、価格比較サイト「価格.com」の膨大なビッグデータを活用し、市場のユーザー動向を分析・可視化できるマーケティングサービスです。メーカーや販売業者が市場の需要や競合分析を行うためのデータを提供し、効果的なマーケティング戦略の策定を支援します。

特徴

  • ユーザー行動データの分析:価格.comの膨大なアクセスデータやレビュー、購入意向データを活用し、市場トレンドやユーザーの購買行動をリアルタイムで把握可能。
  • 競合分析と価格戦略の最適化:自社製品と競合製品の比較状況、売れ筋ランキングの変動、最適な価格設定などをデータに基づいて分析し、販売戦略を強化できる。
  • 多彩なマーケティング機能:市場の需要予測、ユーザー層の分析、広告効果の検証など、多方面からマーケティング施策をサポートするデータを提供。

Web of Science

引用:Web of Science

Web of Science は、学術研究や科学論文の検索・分析を支援する世界的な学術データベースです。Clarivate社が提供し、科学技術・医学・社会科学など幅広い分野の学術論文を収録しています。研究者や企業が、最新の研究成果を把握し、文献レビューや研究インパクトの評価を行うために利用されています。

特徴

  • 膨大な学術データベースを提供:世界中の主要な学術論文や引用情報を網羅し、研究者や企業が信頼できるデータを活用できる。
  • 高度な検索・分析機能:被引用回数の分析や研究トレンドの可視化、論文の影響力評価など、研究活動を支援するツールが充実。
  • 研究者や機関の評価に活用可能:インパクトファクター(IF)やh-indexなどの指標を用いた評価が可能で、学術機関や企業の研究戦略立案にも貢献。

日本能率協会総合研究所(JMAR)

引用:日本能率協会総合研究所(JMAR)

日本能率協会総合研究所(JMAR) は、官公庁、民間企業、学術研究機関向けに調査研究やコンサルティングサービスを提供するシンクタンクです。市場調査やビジネス分析、社会課題の研究を通じて、企業や行政の意思決定を支援しています。

特徴

  • 官公庁・民間企業向けの調査研究:高齢化社会、環境対策、交通インフラ、地域活性化など、公共政策に関する調査研究を実施。民間企業向けには市場動向分析や新規事業戦略の策定支援を提供。
  • 多角的なデータ活用とコンサルティング:調査データを基にした経営・マーケティング支援、サステナビリティ推進、業務効率化のためのコンサルティングを展開。
  • ビジネス情報提供サービス:企業向けに市場予測やトレンド分析を行い、事業戦略の立案をサポート。特定業界に特化したレポートの提供も可能。

国土交通データプラットフォーム

引用:国土交通データプラットフォーム

国土交通データプラットフォーム は、国土交通省が提供する公共データの統合プラットフォームで、都市計画、交通、インフラ、防災などの分野に関するデータを幅広く提供しています。これにより、企業や研究者、自治体が政策立案や市場分析に活用できるようになっています。

特徴

  • 多様な国土・交通データを提供:道路、都市計画、河川・ダム、交通、防災、港湾など、幅広いテーマのデータを収集・提供し、行政・企業の意思決定を支援。
  • APIによるデータ活用が可能:開発者向けにAPIを提供しており、システム連携やアプリケーション開発に活用できるため、スマートシティ関連の技術開発にも適用可能。
  • 地図やキーワードで簡単にデータ検索:データを地図上に可視化する機能があり、直感的に必要な情報を取得可能。地域ごとの防災・都市計画などの分析がしやすい。

データ収集にスクレイピングツールの活用をおすすめする理由

データ活用がビジネスの競争力を左右する時代において、効率的なデータ収集は欠かせません。手作業でのデータ取得は手間がかかりますし、APIを利用する方法では制約が多く必要な情報を十分に取得できないケースもあります。

そこで、おすすめなのがスクレイピングツールです。ここでは、スクレイピングツールを活用すべき理由をご紹介します。

手作業より圧倒的に効率的

これまでデータを収集するためには、Webサイトを閲覧し、必要な情報を手作業でコピー&ペーストする必要がありました。しかし、この方法では時間と労力がかかる上、ヒューマンエラーのリスクも高まります。特に、大量のデータを収集する場合、手作業では非現実的です。

一方、スクレイピングツールを活用すれば、事前に設定したルールに基づいてデータを自動取得できるため、大幅な時間短縮が可能になります。

APIがないサイトからもデータを取得できる

データプロバイダーの中には、データを提供するためのAPIを公開していることもありますが、すべてのデータプロバイダーがAPIを持っているわけではありません。また、APIが存在していても、利用制限が厳しかったり、コストが高かったりするケースもあります。

そこでスクレイピングを活用すれば、APIが提供されていないサイトからでも情報を取得できるため、データ収集の選択肢が広がります。例えば、ニュースサイトや口コミサイトの情報を集めたい場合、必要なデータの自動取得が可能になります。

リアルタイムで最新データを取得できる

データの価値は「鮮度」によって大きく左右されます。特に、株価やマーケット情報、商品価格、トレンドワードなどのデータは日々変動するため、リアルタイムでの収集が求められます。スクレイピングツールを活用すれば、一定の間隔で自動的に最新データを取得し、情報の鮮度を保つことができます。

例えば、ECサイトの価格変動を定期的に監視し、競合他社の価格変更にすぐに対応できる仕組みを構築することも可能です。これにより、データを活用したスピーディな意思決定が実現します。

競合調査や市場分析に活用できる

スクレイピングは、競合調査や市場分析の分野でも役立ちます。例えば、ECサイトでは、競合他社の価格や在庫状況を把握し、自社の販売戦略に活かすことができます。

また、ニュースサイトやSNSからトレンドデータを収集することで、消費者の関心がどこに向かっているのかを分析し、新たなマーケティング施策を検討できます。

データ収集コストを削減できる

データを取得するために外部のデータプロバイダーを利用すると、高額な費用が発生することがあります。特に、大量のデータを取得したい場合や、特定のデータセットだけを取得したい場合には、コスト面での負担が大きくなります。

スクレイピングを活用すれば、コストを抑えつつ、必要なデータだけを自由に取得できます。特にスタートアップや中小企業にとっては、限られた予算の中で効果的なデータ活用を実現する必要があるため、スクレイピングは有効な手段といえるでしょう。

データプロバイダーのデータ取得におすすめのスクレイピングツール3選

スクレイピングツールを活用することで、データプロバイダーが提供する情報を効率的に取得し、マーケティングや競合分析に役立てることができます。しかし、スクレイピングツールにはさまざまな種類があり、用途やスキルレベルに応じて最適なツールを選ぶことが重要です。ここでは、特にデータ収集の自動化に優れたおすすめのスクレイピングツール3つを紹介します。

Octoparse

引用:Octoparse

Octoparseは、ノーコードでWebスクレイピングを実現できるツールであり、プログラミングの知識がなくても簡単にデータを収集できます。直感的なインターフェースを備えており、クリック操作だけでスクレイピングの設定が可能なため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

また、クラウドベースでのデータ収集もサポートしており、大量のデータを安定して取得できます。

特徴

  • ノーコードで簡単にスクレイピングを実行でき、初心者でも直感的に操作可能。
  • クラウドスクレイピング機能を備えており、大量データの取得やスケジューリングが可能。
  • 多様なエクスポートオプション(Excel、CSV、JSON、API連携)を提供し、取得したデータの活用が容易。

Brightdata

引用:Brightdata

Bright Dataは、プロ向けの高機能スクレイピングツールで、世界中のデータを高速かつ正確に取得できるのが特徴です。独自のプロキシネットワークを利用しており、スクレイピングのブロックを回避しながら安定したデータ収集が可能です。

また、カスタマイズ性が高く、APIを活用した自動データ取得にも対応しているため、企業や研究機関の大規模なデータ収集にも適しています。

特徴

  • 高度なプロキシ技術を搭載し、スクレイピングのブロック回避やデータ取得の成功率を向上。
  • APIを利用した自動データ収集が可能で、企業向けのシステムと簡単に統合できる。
  • データマーケットプレイスを提供しており、必要なデータセットを直接購入することも可能。

Apify

引用:Apify

Apifyは、スクレイピングだけでなく、Webオートメーションやデータ処理も可能な汎用性の高いツールです。特に、独自の「アクター」機能を活用することで、多様なスクレイピングタスクを簡単に自動化できるのが特徴です。

また、クラウド環境で動作するため、サーバーレスで大規模なデータ収集を実行可能であり、データエンジニアや開発者に人気があります。

特徴

  • Webスクレイピング、データ処理、オートメーションが一体化しており、幅広い用途に対応。
  • クラウド環境で動作するため、大規模なデータ取得も安定して実行可能。
  • 「アクター」機能を活用して、スクレイピングタスクをカスタマイズし、再利用可能なワークフローを構築できる。

まとめ

本記事では、データプロバイダーの役割や選定ポイント、日本国内の主要データプロバイダーについて紹介しました。データプロバイダーを活用する際は、自社の目的に合ったサービスを選び、必要に応じてスクレイピングツールを活用することで、より高度なデータ活用が実現できます。ぜひ、本記事を参考に、最適なデータ収集・活用の手法を見つけてください。

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