Amazon出品者にとって、「Amazonランキング」は非常に価値の高い情報源です。AmazonランキングはAmazon内の販売データに基づき、ランキングの種類によって1時間ごと、あるいは1日ごとに更新されています。
出品者はAmazonランキングを定期的にモニタリングすることで、購入者のニーズを把握でき、ニーズに合わせて出品する商品を最適化できます。そこで今回は、Amazon急上昇ワードランキングをモニタリングする方法について解説します。
1.Amazonランキングのモニタリングとは?
Amazonではユーザーの行動をもとに、さまざまな商品をランキング形式で紹介しています。Amazonランキングにはいくつかの種類が存在します。
- 売れ筋ランキング
- 急上昇ワードランキング
- 新着ランキング
- ほしい物ランキング
- ギフトランキング
これらのランキングは、販売データや検索回数などによるデータが反映され、1時間ごとあるいは1日ごとにランキング順位が更新されます。Amazonでは、書籍以外の商品を識別するために「ASIN(Amazon Standard Identification Number)」という独自の識別番号を利用しており、ASINを活用することで、商品の順位変動をモニタリングできます。
また、急上昇ワードランキングには、抽象性の高いキーワードも含まれます。例えば、「腕時計 レディース ソーラー」「かごバッグ」といったキーワードです。これらのキーワードをモニタリングすれば、購入者がどんな商品を望んでいるかニーズを把握し、類似商品を連想しやすくなるといったメリットがあります。
2.Amazonランキングをモニタリングする方法とは?
ここでは、Amazonの急上昇ワードランキングをモニタリングする方法について、手順に沿って解説します。一般的には手作業で確認する方が多いと思いますので、それを想定したケースで解説します。
一般的な流れ:
①手動で表示順位を記録する
いくつかのキーワードを想定し、手作業でキーワードを入力し、ExcelでこのキーワードでのASINの表示順位を記録します。
②Excelでデータを処理する
Excelでわかりやすく表示するために、赤は下降、緑色は上昇と表示します。これで、どのキーワードが上昇するか、どのキーワードが下降するかがすぐにわかります。
③週に2~5回データを確認する
急上昇ワードランキングは毎日更新されるので、出品者は毎週2~5回の頻度で、キーワードのASIN表示順位をチェックし、都度データを手動で更新します。
3.Amazonランキングのモニタリングを手作業で行うデメリット
Amazonランキングのモニタニングは手動で行えますが、色々なデメリットがあります。
- ランキング順位を目視で確認し、毎回Excelに手入力しなければならない
- モニタリング中のランキングが多ければ多いほど時間と手間が掛かる
このように、手動でAmazonランキングをモニタリングするのは非常に効率が悪く、本来やるべき業務に支障をきたしてしまいます。そこで、手動ではなく自動でモニタリングする方法を模索すべきでしょう。
例えば、PythonやRubyなどのプログラミングができる方であれば、Webスクレイピングを活用して自動化ができます。しかし、プログラミング経験がない方にとっては、どうやってWebスクレイピングを行えば良いのでしょうか。そこでおすすめなのがWebスクレイピングツールの活用です。
以下の項ではWebスクレイピングツールOctoparse(オクトパス)を使った、モニタリングの自動化について紹介していきます。
https://www.octoparse.jp/template/amazon-japan-product-scraper
4.Octoparseにおける解決策
WebスクレイピングツールOctoparseは、ノーコードで誰でも簡単にWebサイトから特定のデータだけを抽出できるツールです。このOctoparseを使えば、Amazonランキングを自動的にモニタリングできます。ここからは、具体的な手順を解説しますので、早速Octoparseに登録して操作してみてください。
Step1.キーワードを用意する
はじめにAmazonの購入者がどういうキーワードで商品を探すのかを考えてから、いくつかのキーワードを想定します。
例として、「wireless charger」「cases」「bluetooth headset」という3つのキーワードを用意しました。
Step2.テンプレートを探す
Octoparseでスクレイピングのテンプレートを用意しました。
Octoparseの管理画面から、Eコマース>こたわり>日本語>【JP】キーワードスクレイピングを選択し、[今すぐ試す]をクリックします。
Step3.キーワードを入力する
対象となる商品を検索するために、検索するキーワードを入力します。
デフォルトでは、「wireless charger」「cases」「bluetooth headset」が入力されています。必要に応じてキーワードを変更してください。
Step4.郵便番号を入力する
テンプレートでは、豊島区池袋の郵便番号「171-0014」がデフォルトで設定されてますが、自身のニーズに合わせて、適宜変更してください。
郵便番号を入力する理由としては、Amazonでは発送先が異なるキーワードを入力したときに表示される商品のリストが異なるためです。
郵便番号の入力の際は、3桁目の後に半角セミコロン(;)を必ず入れてください。(例 171;0014)
Step5.収集を実行し、データを取得する
スクレイピングタスクを実行すると、データを自動的に収集します。データ取得が完了するまで数分間ほど待ちましょう。データ抽出が完了したら、データをExcelやcsvファイルにエクスポートできます。
Step6.スケジュール設定で定期的にデータを抽出する
Amazonランキングは定期的に更新する必要があります。 Octoparseを使えば、ランキングの更新頻度に応じた、スクレイピングの定期実行が可能です。
定期実行スケジュールを設定すると、決められたタイミングでスクレイピングが自動的に行われます。設定方法は、管理画面から「ダッシュボード>対象タスクを選択>定期実行」の順に選択します。
定期実行のタイミングは、週単位、月単位、任意の間隔、さらに実行時間などから設定できます。たとえば、毎日21時にスクレイピングが行われるように設定すると、以下のようになります。
Step6.データをエクスポートし、データを比較する
データをExcelなどにエクスポートしたら、データの変化を比較します。この作業は、合計で2分で完了しました。 モニタリングするキーワードとASINが複数ある場合は、Octoparseはさらに多くの時間と労力を節約し、業務生産性の大幅の向上を果たせます。
まとめ
Amazonランキングを継続的にモニタリングすれば、購買ニーズを把握できるようになります。ランキングの抽出は手作業で行うと非常に手間が掛かりますが、WebスクレイピングツールのOctoparseを活用すれば、データ抽出に掛かる時間を大幅に短縮します。
その分、分析や戦略立案に時間を割けるようになり、結果的に売上アップにも繫がるでしょう。Octoparseはプログラミングの知識・経験も一切不要なので、ぜひ試してみてください。