日本時間の9月13日午前2時に開催されたAppleイベントにより、iPhone 15の全容が発表されました。毎年恒例の行事となった同イベントにおいて、最新iPhoneを買おうか買うまいか、悩んでいる方は多いでしょう。購入の判断材料として、iPhone 15に対する世論が気になるところです。そこでTwitter(The X)をスクレイピングして、iPhone 15の発表情報に対する世間の反応を分析してみました。
今回はiPhone 15をテーマにしていますが、Octoparse(オクトパス)を使えばTwitter上にある、あらゆる投稿データをわずか数分で入手できますので、ビジネス活用の参考にしてみてください。
Octoparse(オクトパス)とは?
Octoparseはプログラミングスキルを持っていない方でも、簡単にスクレイピングが行えるツールです。ちなみにスクレイピングとは、WebサイトやWebサービスから指定したデータだけを抽出し、効率良く情報収集するための技術を意味します。
今回ご紹介するように、Octoparseのスクレイピングテンプレートを利用すればTwitter以外のWebサイトやWebサービスから幅広く情報取集できます。「データドリブン(データに基いた判断・行動)」が重視されている現代ビジネスにおいて、Octoparseは欠かせないツールの1つです。
iPhone 15がいよいよ発表!9/22発売へ
まずは、Appleイベントにて発表されたiPhone 15情報を、iPhone 14と比較しながら簡単におさらいしましょう。
比較項目 | iPhone 15 | iPhone 14 |
販売価格(Appleストア) | 12万4800用から 価格 /13万9800円か5 | 11万2800用から /12万4800円から |
素材・形状 | セラミックシールド カラーインフューズドガラス 航空宇宙産業レベルのアルミニウム わずかにカーブした形状 | セラミックシールド ガラス 航空宇宙産業レベルのアルミニウム フラットエッジな形状 |
画面サイズ | 6.1インチ有機EL | 6.1インチ有機EL |
解像度 | 1,179 x 2,556ピクセル | 1,170 x 2,532ピクセル |
ディスプレイ | 6.1 /6.7インチ有機EL 画面輝度1600二ト | 6.1/6.7イン手有機EL 画面輝度800二卜 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
ストレージ容量 | 128/256/512GB | 128/256/512GB |
プロセッサ | Apple A16 | Apple A15 |
カメラ性能 | 広角4800万画素 超広角1200万画素 24MP撮影 | 広角1200万画素 超広角1200万画素 |
写真機能 | スマートHDR 5 次世代のポートレート 最大10倍のデジタルズーム 光学相当2倍ズーム | スマートHDR 4 ポートレートモード 最大5倍のデジタルズーム |
ビデオ撮影 | 最大6倍のデジタルズーム | 最大3倍のデジタルズーム |
ダイナミックアイランド | 搭載 | 非搭載 |
常時点灯 | 非対応 | 非対応 |
端子 | USB-C | Lightning |
大きさ(高さ×幅×厚さ) | 147.6㎜×71.6㎜×7.8㎜ | 146.7㎜×71.5㎜×7.8㎜ |
重量 | 171g/201g | 172g/203g |
iPhone 15とiPhone 14をざっと比較すると、上記のようになります。少々地味なアップデートではありますが、「ダイナミックアイランド」など革新的な機能も追加されています。
ちなみにiPhone 15の他に、Plus・Pro・Pro Maxの3機種が発表されていますが、今回はiPhone 15を中心にスクレイピングを行なっていきます。
iPhone 15に対する世間の関心を調べてみた
iPhone 15の世論分析を行なってみたところ、なかなか面白い事実が判明しました。それでは、世論分析を行う方法から順を追って解説していきます。
世論分析を行う方法
Twitterを使ってiPhone 15に対する世間を調べる方法は3つあります。
投稿を1つひとつ確認する
確実な分析方法ですが、あまりにも時間がかかってしまうため現実的ではありません。100件も分析すれば挫折してしまうことでしょう。また、世論分析には膨大なデータを収集しなければならないため、データ量の観点からも適切ではない方法です。
Yahoo!リアルタイム検索を利用する
Yahoo!リアルタイム検索とは、Yahoo! JAPANが提供しているトレンド把握ツールです。検索窓に調べたいキーワードを入力すると、該当する最新ツイートや時間ごとのツイート数、感情の割合などがわかります。例えば「iPhone 15」と入力すると次のように結果が表示されます。
感情の割合にてネガティブな意見が70%を占めていることがわかります。しかし、世論分析としては1人ひとりの意見を吸い上げることはできません。
前述のように、Octoparseならスクレイピングテンプレートを使って誰でも簡単に世論分析が行えます。調査したいキーワードを入力するだけなのでITに苦手意識がある方でも大丈夫。それでは、Octoparseを使ってiPhone 15に対する日本の意見をチェックしていきましょう。
Octoparseでスクレイピングする
用意するもの
スクレイピングにあたって用意するものは「パソコン」「インターネット環境」「Octoparseのアカウント」のみです。Octoparseのアカウントはこちらからご登録いただけるので、まだアカウントをお持ちでない方は登録しましょう。
アカウント登録が完了したらダウンロードページよりOctoparseソフトをダウンロードし、インストール、ログインを行ってください。
Twitterのスクレイピングテンプレートは有料プラン限定の機能なので、こちらのページに従って14日間無料トライアルの申し込みを行います。以上で、Twitterをスクレイピングする準備が整いました。
※無料アカウントの場合、Twitterのスクレイピングテンプレートはご利用いただけません
それでは、Octoparseを使ってTwitterをスクレイピングしていきます。Octoparseを起動したら「テンプレートタスク」をクリックします。
「Tweets」を検索して、「Tweets by keywords search_Twitter」をクリックします。
続いて「今すぐ試す」をクリックします。
基本情報やパラメーターを入力する画面が表示されるので、必要な情報を記入します。
パラメーターの「keywords」には検索したいキーワードまたはハッシュタグを入力してください。ちなみに今回は、以下の条件でキーワード検索を行うようになっています。
<検索条件>
- 投稿文に「iphone 15」を含む
- 日本語ツイートのみに限定
- リンク付きを含まない
- リツイートを含まない
- 2023年9月13日以降の投稿
このような複雑な検索条件を設定したい場合は、Twitterが提供している高度な検索を活用しましょう。
条件を設定し「検索」をクリックすると、条件にマッチしたツイートのみが表示されます。画面上部の検索窓には検索条件を表す文字列が表示されるため、これをコピーしてOctoparse画面の「keywords」に入力しましょう。
「保存して実行」をクリックすると実行環境を選択する画面が表示されます。
Twitterのスクレイピングテンプレートは有料プランのみの機能なので、ここではローカル抽出の「通常モード」をクリックします。
これでOctoparseの設定・実行は完了です。あとはスクレイピングが終わるまで数分待ちましょう。
【結果】iPhone 15に対する世間の意見は厳しい!?
さて、先ほどの手順でスクレイピングを実行すると、次のような画面で進捗状況が確認できます。
今回はわずか11分2秒でスクレイピンが完了しました!
「データをエクスポート」をクリックし、任意の形式で収集したデータをダウンロードしましょう。
そして、これはエクセルにダウンロードされたデータです。
テキストマイニングで世論分析する
続いてTwitterから抽出したデータのうち、「ツイート内容」の部分をテキストマイニングツールに貼り付けて分析していきます。
ワードクラウドの結果
このようにみると、iPhone 15に期待値が高かっただけに、円安に伴うiPhone 15の価格高騰を嘆いている方が多いようです。
一方で、「買い替える」などポジティブな意見もあり、やはり日本にはiPhone好きなユーザーが多いことが伺えます。Octoparseで抽出したデータがあればテキストマイニングツール以外の分析ツールを使った分析・調査も行えます。
Octoparseなら誰でも簡単にTwitter分析ができる
今回ご紹介したように、Octoparseを使えば誰でも簡単にTwitter分析が行え、例えば次のようなシーンで利用できます。
- 企業名・ブランド名に対するポジネガ分析を行う
- 自社商品・サービスに対する注目度をチェックする
- 市場における競合他社の存在感をチェックする
- 1カ月に1回の定期分析で世論を変化を把握する
- トレンドを知り今後のビジネス戦略に取り入れる
多くのユーザーにとってTwitterは日常であり、日々のさまざまな感情をツイートに載せています。Octoparseを使ってTwitterをスクレイピングすれば、アンケート調査よりも圧倒的に少ない時間と労力で、ユーザーの心情や世間のトレンドなどが把握できるのです。
この機会に、Octoparseを使った「データドリブン」なビジネス意思決定を始めてみてはいかがでしょうか?