「Amazonで出品されている製品データを自動で取得したい」とお考えではありませんか。 米国のECサイト最大手のAmazon(アマゾン)は、世界中で多種多様な製品を販売しています。
それらの製品データを取得すればあらゆる場面で活用できます。例えば、Amazonの売上ランキングを分析することでトレンドを把握したり、クチコミからユーザーニーズを理解したりなど、ECビジネスを展開する上で重要なヒントを得られるでしょう。
本記事では、Amazonから製品データを取得する3つの方法を紹介します。
Amazonの製品データを取得するメリットとは
Amazonには、世界中で膨大な数の製品が日々提供されており、それらの製品データをビッグデータとしての活用することができます。Amazonの製品データを活用すれば、ビジネスシーンにおいて様々なメリットがあります。
例えば、以下のようなものが考えられるでしょう。
- 競合他社の製品を比較して継続的にモニタリングする
- 売上ランキングの製品リストを収集してトレンドを知る
- 検索情報を利用してAmazonSEOやマーケティングに活用する
- カスタマーレビュー管理によって製品の改善に活用する
このようにAmazonの製品データ活用は、ビジネスに新たなヒントをもたらす「宝の山」ともいえます。製品データを効率的に収集することで、人間はより詳細な分析やユーザーインサイト(洞察)を探ることに時間を割くことができるのです。
Amazonの製品データを取得する方法とは
Amazonから製品データを取得するやり方としては、以下の3つの方法があります。
- プログラミング
- Webスクレイピング拡張機能
- Webスクレイピングツール
それぞれの手法について詳しく解説します。
1. プログラミング(Amazon Product Advertising API)
プログラマーであれば、自分でスクリプトを書いて、Amazon.comから直接データを取得したいと考えるでしょう。例えば「Amazon Product Advertising API(PA-API)」に接続すれば、URLにパラメーターを渡すだけで商品データベースをかんたんに作ることができます。
Amazon PA-APIは、Amazonアソシエイト・プログラムによって提供されているサービスで、無料で使用できます。このAPIをシステムに取り入れることで、詳細な製品情報(商品名・商品概要)・価格・在庫数・商品サイズを自動で取得することができ、商品リサーチや販売業務の効率化が期待できます。
しかし、Amazon PA-APIはすべての情報を取得できるわけではありません。すべてのデータを取得するためには、Pythonなどのプログラミング言語を用いて、独自のカスタマイズされたWebクローラーを作成することが必要です。
Webクローラーの構築には、コーディングの専門知識・技術が必要なので、習得までに時間もかかります。時間を節約したい方や初心者の方にとっては、次に紹介する「Webスクレイピング拡張機能」や「Webスクレイピングツール」の方が使いやすいでしょう。
2. Webスクレイピング拡張機能
拡張機能とは、Webブラウザー上で様々な機能を追加することです。Chromeウェブストアでは、Chromeを便利にするための様々な拡張機能を提供しています。
例えば、Web Scraperは、動的なWebページからデータを抽出するためのWebスクレイピング拡張機能です。 この機能を使うことで、対象のWebサイトでどのデータを抽出するかを示すサイトマップを作成できます。
3. Webスクレイピングツール
大量のデータが必要な場合やデータフィールドが深く隠されている場合には、拡張機能はうまく対応できません。このような場合では、「Webスクレイピングツール」が最も効果を発揮します。
Webスクレイピングツールはプログラミング不要なので、非エンジニアの方でも簡単に使用できます。ログイン後のスクレイピング、無限スクロールなどの複雑なサイトにも対処できるので、あらゆるシーンで活用できます。
数あるWebスクレイピングツールの中で、「Octoparse(オクトパス)」は高速で拡張性のあるWebスクレイピングツールです。直感的なUI(ユーザーインターフェース)により、誰でも簡単にWebクローラーを作成できるので、幅広いユーザーから支持されています。
Octoparseでは、スクレイピングに役立つテンプレートが豊富に備わっており、Amazonテンプレートもあります。やり方は、Amazonテンプレートを選んで、パラメーターに任意のキーワードを入力するだけ。わずか2ステップでスクレイピング実行が完了します。
Octoparse以外のWebスクレイピングツールを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
→Webクローラーツール20選|Webデータの収集を自動化できる
Octoparseを使ってAmazonから製品データを取得する方法
WebスクレイピングツールのOctoparseでは、世界中の様々な国のAmazon製品情報を収集するために、Amazonコレクションテンプレートを用意しています。これらを使えば、わずかな操作だけでWebスクレイピングを行えます。
https://www.octoparse.jp/template/amazon-japan-product-details-scraper
Octoparseを使ってAmazonから製品データを取得する方法は以下の通りです。ここではひと通りの流れを解説するので、より詳しい説明を知りたい方は以下のページから操作手順をご覧ください。
→Amazonから製品情報をスクレイピングする
1.対象URLをバーに貼り付け、抽出開始を押します。
2.検索バーでキーワードを入れます
3.ページループを作る
4.商品のクリックループを作る
5.抽出データを選択する
6.ワークフローを最適化して抽出
まとめ
Amazon製品データのスクレイピングは、自身のコーディングスキルや取得したいデータなどを鑑みて、最適な方法を選ぶようにしましょう。
とりわけ誰にでも簡単に、時間・費用を掛けずにWebスクレイピングを行いたい場合は、Webスクレイピングツールがおすすめです。Octoparseは無料から利用できるので、本記事を参考にして実際にサービスを体感してみてください。