外為どっとコムやLINE FXなど、FXサービスから為替情報を一挙に取得できれば、取引の参考にするためのデータ分析を気軽に行えます。実は、Webスクレイピングを利用すればそんな作業もごく簡単に行えてしまいます。
そこで今回は、Webスクレイピングサービスの「Octoparse(オクトパス)」を使い、外為どっとコムとLINE FXから為替情報を収集してみました。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてみてください。
為替情報の収集はWebスクレイピングで解決!
「FXサービスにアクセスして情報一覧をコピーしてエクセルに貼り付ける」という作業を定期的に行なっているトレーダーの方は多いでしょう。取引のためとはいえ、1日に数回行うとなると5~10分程度のタイムロスになります。
この問題を解決するのがWebスクレイピングです。WebスクレイピングとはPythonなどのプログラミング言語を用いて、Web上のあらゆるデータを自動収集する技術です。Webスクレイピングを実行できればFXサービスから為替情報を一挙に収集するなど造作もありません。
「Pythonなんてプログラミング言語は扱えない…」という問題ですか?ご安心ください。Octoparseがあなたの強い味方になってくれます。
Octoparse(オクトパス)とは?
OctoparseはWebスクレイピングをプログラミングなしで実行できるクラウドツールです。無料から始められ、プログラミングに一切触れたことがない方でも簡単にWebスクレイピングを実行できます。
「使ったことないし操作が難しそう…」という問題ですか?これもご安心ください。これからOctoparseを使った為替情報収集について画像付きでレクチャーします。とっても簡単で、テンプレートもご用意しているので、ぜひチャレンジしてみてください。
Octoparseで外為どっとコムの為替情報を収集する
それでは、Octoparseを使って外為どっとコムの為替情報を収集していきます。
https://www.octoparse.jp/template/gaitame-forex-rates-scraper
Octoparseを起動したら検索欄に外為どっとコム・為替情報ページのURLを入力し、「抽出開始」をクリックします。
ページが読み込まれたら「Webページを自動識別」をクリックします。するとOctoparseが抽出項目を自動的に識別し、ワークフローを生成します。
自動識別が完了したら「ワークフローを生成」をクリックします。画面下部のフィールドでは、Webスクレイピングで収集する予定のデータが表示されています。
ワークフローが生成されたら、データフィールドを確認してみましょう。テキストを正確に識別できていない場合は「フィールド」と表示されているので、ダブルクリックしてから任意のテキストを入力してください。
続いて画面右上の「保存」「実行」を順番にクリックします。
実行方法を選択する画面が表示されるので、「ローカル抽出」または「クラウド抽出」のどちらかを選択します。データ量が少ないので、今回はローカル抽出を選択しました(クラウド抽出は有料版のみ利用可能)。
わずか7秒で30件分の為替情報を収集できました!「データをエクスポート」をクリックしましょう。
フォーマットを指定したら「はい」をクリックします。これで、外為どっとコムから為替情報を一挙に収集できました。
一度保存したタスクはダッシュボードに残っているので、いつでもワンクリックで実行可能です。これで為替情報収集の時間を大幅に短縮できますね。今回収集したデータをスプレッドシートで整理してみました。
スケジュール設定でさらに効率化する
Octoparseにはスケジュール設定機能があります。わざわざダッシュボードから実行ボタンをクリックせずとも、指定の時間になったら自動的にタスクを実行するよう設定できるので非常に便利です。
Octoparseを起動してダッシュボードに移動したら、スケジュールを実行したいタスクの設定ボタン(縦3点ボタン)をクリックし、「ローカル抽出」「実行スケジュールを設定」の順番でクリックします(有料版はクラウド抽出も可能)。
実行したいスケジュールを設定したら「スケジュール起動」をクリックします。
これでスケジュール設定は完了です。スケジュールは設定時間通りに実行され、為替情報が収集されます。データを確認する際はダッシュボードから「すべて」をクリックしてください。
最後に「エクスポート」をクリックすれば、データのエクスポートが完了です。
OctoparseでLINE FXの為替情報を収集する
続いて、Octoparseを使ってLINE FXの為替情報を収集します。ここではご用意したテンプレートを利用する方法を解説します。
https://www.octoparse.jp/template/line-fx-exchange-rate-scraper
Octoparseを起動したら検索窓に「LINE FX」と入力します。
LINE FXのWebスクレイピングテンプレートが表示されるので、「LINE FX スワップポイント」をクリックします。
続いてパラメーターに為替データを収集したいページのURLを入力し、「保存して実行」をクリックします。ローカルまたはクラウドのお好きな方法で実行してください。
為替情報の収集が完了すると、外為どっとコムと同じ手順でファイルをダウンロードできます。非常に簡単なので、ぜひ実践してみてください。
ちなみに先ほどご紹介した、外為どっとコム・為替情報収集タスクのテンプレートもご用意したのでご活用ください。
Webスクレイピングで為替情報を定期的に収集しましょう
1回あたりの作業時間削減は数分で、毎日、毎月、毎年となると膨大な作業時間を削減できます。1分1秒の作業遅延で利益に影響が出るFXトレーダーの皆さんは、Webスクレイピングで為替情報収集を効率化してみてください。
その際は、誰でも簡単に使えるOctoparseのご検討をよろしくお願いします。